カメレオンの飼育法


マダガスカル
 ジャクソンカメレオン


Tanzania
 
Kenya
学名 Chamaeleo jacksonii (Torioceros)
英名 Jackson’s Chameleon 
 



産地  United Republic of Tanzania タンザニア連合共和国
Republic of Kenya  ケニア共和国


生息地Map


ジャクソンカメレオン

解 説
   ジャクソンカメレオンは3本角のカメレオンを代表する種と言えます。
   古くからペットカメレオンとして流通していながら、長期飼育が難しく
   マニアの中でもごく一部の方により飼育をされていたのです。


     本種は、代表的な3亜種が日本で流通しています。

 1. ケニアからタンザニア北部に生息している基亜種 Ch. J. Jacksonii

 2. タンザニアとハワイに帰化している亜種 Ch. j. xantholophus 
 3. タンザニアの高山に生息している亜種 Ch. j. merumontanus


基亜種のジャクソンジャクソンは、時折輸入されますが、採取された
 地域(ローカリティー)により、体色などに差異がみられます。いずれに
 しても、綺麗なカメレオンであり、マニアには高い人気があります。

飼育環境の適応度は個体差もありますが、体格の良いキサントロプス
 が飼育下での許容範囲が広く、極少数ながら国内繁殖個体の流通が
 あるなど、熱心な飼育者によって大切に飼育されています。
 入荷する個体には、ハワイ産とアフリカ産がありますが、飼育法につい
 ては、変わりありません。

メルモンは、最近流通量が多いのですが、小型のジャクソンである事と
 高山種特有の難しさを備えていますので、初心者向きとは言えません。
 メスにも角がある個体も多く、可憐な色彩と共にレイアウトケージでは
 とても見栄えがある亜種です。
 入手直後に丁寧にケアが出来るのであれば、長期飼育に耐えられます。
 夏場はエアコンが必要ですが、通風と適度な湿度があれば低温にも耐
 えます。

■ここ数年で本種の飼育法は確立してきました。しかし、依然難易度は
 高く、憧れのカメレオンとして不動の位置を維持しつつも、飼育人口が
 少ないと思われます。本種に関しての飼育法をマニュアル化していく
 事はとても困難な作業になりますが、育成から繁殖までを考察し、本種
 の飼育に役立つよう整理して行きたいと思っています。



Ch. j. xantholophus キサントロプス ♂

  飼育法   基本的な飼育について解説します
飼育温度
・18℃〜28℃(日中)  ・ 15℃〜22℃(夜間) ※メルモンは10度以下でも可  
 冬場と夏場は基本温度を変えても良い。
エアコン管理が望ましいが、野外飼育などでは通風に注意すれば飼える。
但し、都会のヒート現象がみられる地域では室内で温度管理する必要が
ある。

湿度
1日に数回は、ある程度の湿度を霧吹きで提供する(早朝、夕方に実施)。
その場合乾燥する時間帯も必ず作り、ケージ内がジメジメしてり蒸れない
ように通風に配慮する。
感染症予防の為にも一日中多湿な環境は避ける。

エサ
 《Mサイズのフタホシコオロギ、イエコ成虫、シルクワーム、ジャンボワーム等》

本種は、コオロギ単独食だとエサ飽きする事がある。その場合は大きさを
変えてみたり、足を取ったりして変化を与えてみる。

サイズに関しては個体差があるので何とも言えないが、大きなコオロギよ
り、やや小さめを好む傾向がある。

給餌間隔は、2日に1回とか3日に1回でよいが、個体の調子を観察し、そ
の個体にあった給餌間隔を探し出してあげたい。

妊娠中の個体に関しては、カルシウムを充分に摂らせる。エサ飽きによる
拒食が続くと胎児に悪影響を与える為、注意する。

飲み水
新鮮な飲み水を毎日与える。ドリップ式やブクブクでも良いが、朝夕の霧
吹きは欠かさないようにしたい。



Ch. j. xantholophus キサントロプス ♀ 小さな突起が見られます


キサントロプス ♂ (同一個体) の成長過程 2003年12月〜2004年11月


生後1ヶ月頃のベビー ♂

生後3ヶ月 ♂

生後5ヶ月 ♂

1歳 ♂








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