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コオロギのキープ方法


爬虫類の飼料として一般的に使用されているコオロギには「フタホシコオロギ」と「ヨーロッパハウスクリケット」が
あります。このコオロギは通年繁殖が可能であり、養殖業者の努力により必要な時に必要なサイズを購入する事
が出来る用になりました。

カメレオンには、このコオロギ達が主食になりますから、適切な管理を行いより良いエサとして与えられるように管
理しましょう。コオロギの栄養価を保ち、消臭効果の期待出来るレオレオカメレオンファーム産のコオロギフードは
こちらのページで紹介しています。

本項では、家庭で飼育する際の注意点と、栄養価についての考え方を記載しています。現在においては多方面
からコオロギのキープ法が紹介されていますが、それぞれの長所をご自身で取り入れ参考にされる事をお勧めし
ます。

お勧め エキゾジア
コオロギケースは臭いを発する事が多いです。
簡単に臭いを消す事が出来る、エキゾジアをお勧めします。
本製品は、強力な除菌力で臭いの元を消しますがコオロギに悪影響はありません。
但し、コオロギは次々に糞をしますので、定期的な散布がお勧めです。
ケース全体にかるーく、シュッっと吹きかけて下さい。
        
エキゾジア スプレー 1,500円       衣装ケースでのコオロギ゛飼育

フタホシコオロギ ヨーロッパハウスクリケット (イエコ)
フタホシコオロギの基本的な飼育
大柄で、栄養価を蓄えやすい代表的なエサ昆虫。
ジャンプ力が弱く、飛翔もしないため取り扱いが
易しいコオロギである。キープにはやや手がかかる。

飼育に適した温度帯
20℃〜32℃

エサ
植物質中心の穀物類を与える。野菜類はよく洗浄したもの
を使用する。

飼育の注意点
蒸れにとても弱く、多湿で高温な環境だと簡単に死滅する。
夏場の購入時は、ビニール袋だと蒸れる事があり、帰宅
途中に全滅する事がある。その為、移動時は注意して運
びたい。
乾燥状態では、活動に必要な水分を多く欲する。乾燥した
ケースで飼育している場合の死亡率は高い。その為水は
常時与えたい。

冬季は、保温管理が必要になる。
繁殖させないのであれば、20℃以上あれば大丈夫であり
15℃程度までは耐えてくれる。

夏季の管理は、掃除に尽きる。不衛生な環境ではダニの
発生や、コオロギに感染症がおきるとも言われている。
1週間に1回は掃除しましょう。
イエコの基本的な飼育
フタホシに比べかなり小ぶりであるが、繁殖力の強さ
と、流通量の多さからメインのエサとして使用してい
る飼育者は多い。

飼育に適した温度帯
20℃〜32℃

エサ
植物質中心の穀物類を与える。野菜類は水分が豊富
なものを使用する。その際はよく洗浄する事。

飼育の注意点
乾燥と多湿に強いが、乾燥過ぎると体内の水分量が
減り、栄養価が極端に悪くなる。また、水分過多の床
では水の表面張力で溺死する事もある。水分は湿っ
た土から摂取するようにすると良い。
ジャンプ力が強く、乾燥低温に強い為、逃がすと勝手
に繁殖される恐れがある。素早い為、取り扱いも難し
い。

フタホシと比較して鳴き声が軽やかであり、また乾燥
気味にキープ出来る事から、衛生的に保ちやすい。
多数キープが可能である事から、エサ昆虫に手間を
かけたくない場合は、便利なコオロギである。

冬季は保温管理が必要であるが、10℃でも死なない
強健さを持っている。しかし、エサを食べなくなるので
基本温度は20℃以上を保ちたい。
繁殖のコツ
一週間ほど卵を産み付ける為の産卵床をキープしている
ケース内に設置しておくと、お腹の大きなメスが産卵管を
土に差し入れ数日間産卵する。
その後、28℃程度の温度帯で管理すれば、外気温や湿
度に左右されるが、しばらくして一斉に孵化が始まる。
孵化した直後のコオロギはエサをケース内にばら撒くと良
く食べる。また、孵化したばかりの小さいコオロギは水滴に
さえ溺れる事がある。水分は霧吹きか湿らせた土の水分
を舐めさせる。カボチャなどの野菜も良い。
繁殖のコツ
フタホシコオロギとほぼ同様で良いが、産卵床は乾燥
気味でも、孵化率は落ちない。
孵化したばかりのコオロギはとても小さいが、丈夫で
多数一緒のケースで育成出来る。
キープしているケースに傷があると、伝わって登る事
があり注意したい。



画像で見る簡単なコオロギのキープ方法

フタホシコオロギのケース
左が水補給の土で産卵床を兼ねている。
保持材は鶏卵ケースを使用し、立体活動が
出来るようにしている。黄色のものはカボチャ。
時折、霧吹きをして湿度をあげているが、その
分不衛生になりやすい。
掃除をマメにすると、コオロギの状態も良い。
イエコのケース
右の皿に乗っているのは、竹炭で保持材と
消臭材を兼ねている。下の皿は水飲み用。
イエコもカボチャを好み、良く食べてくれる。
水分補給と栄養強化に役立つ為、お勧めの
野菜である。
フタホシコオロギの衣装ケースでのキープ
前面には、産卵床と飲み水用に大き目の砂利
等を入れた飲み水の皿を置いている。
産卵床は湿り気を適度に維持して産卵に適した
湿度を保っている。
その為、飲み水は専用の皿で与える。
産卵の様子
適度に湿った産卵床に産卵管を挿し込んで
いるフタホシの♀達。
隣に見えるのは、飲み水用の砂利を入れた皿。
冬季などは乾燥しやすいため、飲み水用の
皿は必需品。
孵化用のケース
一週間ほど産卵させたら、温度管理し易いように
皿を取り出し、別のプラケースなどで孵化させる。
こうすれば、孵化したピンヘッドと呼ばれる小さい
コオロギの回収も楽である。
コオロギを食べる
飼育中のパンサーカメレオンがコオロギを捕食
した所。
コオロギの栄養価にも気を配り、カメレオンが
美味しく食べれるようにしましょう。



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